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手作りオタク日記
足立区北千住他でシャドーボックスをお教えして四半世紀
丸善作品4 ウォールマットの話
(前回の続き)
額の深さは5.5センチです。

よく生徒さんに「作品の高さはどのくらいにしますか?」
と聞かれますが最も高い部分がガラスに届く2ミリ手前(=今回は5.3ミリ)
だいたい2/3 ~4/5を目安にしてくださいとお答えしています。

シャドーボックス用の額には立体的な作品を収めるため奥行き(深さ)があります。
額の内側 側面にあるガラスやマットを支える薄い板を中桟と言います。
もう一箇所絵柄のすぐ周りにもウォールマットと呼ばれるものを立てます。
マットの窓のすぐ際に立ててありこれがあれば土台の裏蓋が見えません。

下の写真では右に立てています。
DSC04788.jpg
小さい作品では省いたりもしますが
大きい物だと立てたほうが作品に目が行き見映えが良くなります。

また作品のすぐ周りにあるので額の強度も増して
奥行きのある立体作品をしっかり支える役割もあると思います。

多くはマットと同色のイラストボード、マットボードを短冊状に切って
同寸のスティロールで補強して立てます。

ただそれですと市販のマットボードの色になるので色は限られます。
DSC04792.jpg

私はたまにスティロール自体にアクリルペイントで色をつけています。
中の絵柄の配色とマットの色、フレームの色それらに調和する色を選びます。
また今回は昨日ご紹介した文字の部分が引き立つようにも考えました。

実際にやってみながら
時間を少し置いてまた眺め、客観的なバランスや配色を選んで行きます。
作品はニスを掛けると色に深みが出ますし
ガラスに入れて収めてみるとまた濃く暗くなりますので
微調整が要ります。
DSC02808.jpg

額屋さんによってはその部分も凝って額装していることもあります。
例えば風景なら空や水面、地面の延長で色を塗り分けるといった具合です。
コピー ~ DSC02800
私も春の伊東屋展ではウォールマットを土台の絵の延長で色を塗りました。

丸善の展示の際もどうかウォールマットまで気に留めていただければ嬉しいです。
丸善作品3
今回の作品には今までやったことのない「タイトル」というか「文字」を入れたかったのです。

今まで作ってきた樹脂のサインボードにはカリギュラフィー、
シール、ステンシルの技法で「WELCOME」や名前などを入れてきました。

今回は金の紙を使って金属風に見える文字が良いなと思って知恵を絞りました。
一つの文字ごとシャドーボックス風に何枚かを重ねています。
P2250052.jpg

入れる文字は「ARTS AND CRAFTS 」です。
(ウィリアム・モリスが関わった美術運動の名前)

アメリカ製の装飾的なアルファベットスタンプを持っているのですが
そのまま使うのでは小さかったのです。

ANDも&にしたくて探しました。
ampersand.jpgデザインを参考にして

&にはampersandという名前があるのを今回初めて知りました。

具体的な方法はお知らせできませんが
スタンプとPCを使って作っています。
その後タイトルの周囲を箱状に囲み素材の紙で覆いました。
立体にすると紙のイメージがなくなるので
箱部分に平面の絵を使うことでその違いを
対比でご覧頂こうと言う趣向です。
DSC02699.jpg

ちょっと作品製作の間口が広がった気がしています。

丸善作品2 時には疑いをもって
前々回の続き
土台の絵の上に浮かして貼る全体像を透かし切りをしたら次は
切り口の処理をします。

そもそもシャドーボックスでは何故紙の白い切り口に色を塗るか・・・ですが
作品(絵柄)全体の立体感を味わっていただくためと思っています。
d01.jpg
↑ボツになった色違い、紺地の素材。これもかなり好みでした。

何もしないで切り口が白いままですと
いかにも「紙を切りましたよー」っていう感じが伝わり
作品より素材の部分に目が行ってしまうような気がします。

さて通常シャドーボックスは
専用の3Dマーカーや水性ペンを使って絵柄の色に似た色を塗って白い切り口を目立たなくします。
d02.jpg

この素材は昔ながらの版画の手法で刷られていますので部分的に絵の具が厚く乗っています。
切ると絵の具の膜が割れることもあります。
良く見ないと分りませんが要するにラインが粗雑な印象になるのです。

そのためフォローの意味合いもありもっと絵の具にボリューム感があって
切り口の色がしっかり色付く処理方法にしました。

今回は主にアクリル絵の具を使っています。
新たに買わなくてもそっくりな色を持っているのが私の強みでしょうか。
こういう時だけはいろんなクラフトに手を出して良かったと思いますね。(笑)

塗る前
DSC02637.jpg

塗った後
白くなーい!
DSC02640.jpg

原画が水彩画だったら水彩絵の具
油彩画だったら油彩絵の具とは言いませんがしっかり色が染まる筆記具に。
それらを切り口に塗ったほうが自然に仕上がる気が致します。

今まで先生に言われたとおり「マーカー」等を使っていた方
たまには疑ってみてはいかがでしょうか?
レース模様とグラデーション
生徒さんが持ち込んだ木=プラークには上部にアイアンが付いていて
ちょっとカントリー調でした
「先生この上にうさぎちゃん合いますか?」
「大丈夫、良いバランスだと思いますよ。」

シャドーボックスの手法でカード4枚使って作ったうさぎちゃんを
色を塗ったプラークに乗せてから最後に樹脂で仕上げる予定です。

配色は絵柄のピンクに合わせて
ちょっと甘めのピンクにしました。
作品全体が調和するように色々考えています。
色は勿論のこと、絵柄のテイスト、木の形、生徒さんの好みなどに合わせます。

手間数よりは今現在私が最も良いと思う物を提供したいと思っています。
一方で器用でない生徒さんでも楽しく作れる段取りも考えます。

DSC04780.jpg

今回色塗りは表裏を生徒さんに塗ってきてもらい私が持ち帰って
仕上げました。
縁はマイブームの「グラデーション」にしました。

白、薄いピンク、濃いピンクを(トールの言い方で)
サイドローディング、ダブルローディングの手法で
ぼかして塗っています。

背景はもう一つのマイブームでレースの模様を入れてみました。
秘密兵器を買ったので使いたくて仕方がないのです。(笑)
DSC04778.jpg

背景は白、レース模様もパールホワイトなので
コラージュ風に模様を入れてもそんなにうるさくないかな。と
バニーの「B」も入れました。

つい楽しくて凝ってしまいますが(笑)
生徒さんが喜んでくれたら良いなと思います。

下は私のお気に入りのバッグ。あれ?キラキラ&レース!
イメージはこんなところから?似てるかも~(笑)
DSC04782.jpg
2010丸善作品1
この8月末に出展する作品について
制作過程をご紹介します。

先月出版された2010の図録に載せる予定でしたので
春の映像締め切りとなりました。
実は伊東屋展の合同展示と重なり大変多忙でした。

制作を開始したのは年が明けてからです。

絵はかなり前に入手し、額とマットも準備してありました。

この日行った作業はマットの中の絵をどのように見せるか。
絵は連続模様なので「ゴールデンリリー」というタイトルどおり
百合がメーンになるようにトリミングを考えました。
DSC02623.jpg
今回初の試みとして自分で作った文字もデザインして上部に入れる予定でした。

テキストは既に縮小コピーを取って考えてありました。
絵は7枚分ありますが6枚分で作る予定です。
DSC02625.jpg

出来るだけ少なく使うように工夫して考えて
予備を持つのが私の方針です。
1枚目は土台として額の裏蓋に貼る予定なのでしばらく触りません。

2枚目は全体像として7ミリの厚さのスティロールを当てて浮かす予定です。
それでただ只管 背景部分をカッターで抜きました。
所謂透かし切りです。(↓右下)
DSC02630.jpg

葉書大を抜くのにだいたい20分かかりました。
20分タイマーをかけて5分家事。
それを一日中やってやっと1枚抜きました。
DSC02633.jpg
これを1枚にするか2枚にするかまだこの時点では決められませんでした。



プロフィール

飯高 和美

Author:飯高 和美
シャドーボックス 教室主宰

エポキシレジン・ステンシル
・トール・ガラスエッチング
・コラージュ・木工などを取り
入れた作品作りをしています。

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